エンジンをオーバーホールするにあたっては分解後、測定してから、再利用するか新たに部品調達するかのメニューを決めます。


まずカムの一山に虫食いを発見。新品カムに交換します。その他は再利用OKと診断。

ヘッドのバルブ回りを見ると、走行10万kmオーバーにしてはキレイな状態でした。やはりオーナーさんのオイル管理が行き届いていたからでしょう。

タイミングチェーンのテンショナーがかなり磨耗が進んでいたため新品と交換します。

そしてヘッドをブロックから取り外します。

現れた燃焼室。カーボンが付着していますが、あまりキレイ過ぎてもオーバーホールのやりがいがないですしね。後に曲がっているバルブがみつかり、さらにバルブガイドの一つにガタがあることが判明。原因を探ってみると、ピストンに打刻が。どうやら以前オーバーレブをしてしまったときに、バルブとピストンが干渉してしまったようです。そのためバルブガイドの打ち換えと、エキゾートスト側のバルブは新品にしました。

シリンダーの下からひょこっと覗かせているのはピストンの裏側にオイルを噴射してクーリングを行うためのオイルジェットです。実はこれノーマルM3のエンジンには装着されていません。エボ専用です。ポート形状はストレートに近く理想的ですね。

スポエボ信者の装着率が高そうな?スポエボ専用の赤いプラグコード。マフラーはノーマルM3よりも一回りも大きいです。もうすぐ完成予定のクラフトガレージオリジナルタコ足はこれよりも径が小さいです

今となってはBMWでも数少なくなってしまったフルカウンターのクランクシャフト。高回転域でのエンジン回転性能が期待されますが、難点はやっぱり重いこと。BMWではE36後期のM44エンジンあたりからセミカウンターが主に採用されるようになりました。やはり低・中速域といった実用的な回転域でのトルク性能のアップを考えると、そうなってしまうのは自然でしょう。クランクシャフトもOK。メタルは新品に交換することにしました。

ピストンは再利用することに。バルブにカーボンがびっちり付着しているのがわかります。
 

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